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空家について
相続について / 空家について /
Q. 空き家になってからの荷物の片づけ方とは?
A.
①家を売却する場合
親が亡くなってから家を売却する場合には、相続に関係することと合わせて片づけを考える必要があります。
相続税を納めるまでの10ヶ月以内、また、相続放棄や遺産分割協議書の作成などがある場合は、その手続き期間も考える必要があります。
家の売却は、一般的には成約まで3ヶ月~半年は想定が必要になります。
もちろん、家の売却時には荷物が片付いている方が売却はしやすいです。
しかし、なかなか荷物片づけの時間が取れない場合は、荷物のある状態で売却を始めて、徐々に片づけていくという方法もあります。
この点は、不動産会社とよく打合せをして、協力してもらいましょう。
②家を賃貸にする場合
家をそのままにして賃貸にする場合には、早めに荷物の片づけを進める必要があります。
住宅の状態によっては、リフォームなどが必要な場合もあるからです。
その場合には、レンタル倉庫などを利用して、一時的に保管をするという方法も検討してください。
③家を解体する場合
家を解体する場合には、室内の荷物を残したまま依頼することもできます。
しかし、現在、産業廃棄物の規制が厳しいため″家ごと処分″というわけにはいきません。
荷物の処分費がかかることは考えた上で、依頼をしてください。
また、庭木などの処分も必要になりますので、親族や近隣に庭木などの好きな人がいれば分けておくことも考えてみてください。
④「荷物の処分が大変」なら買取売却という方法も
家を売却することを考えている場合に、不動産業者に買い取ってもらうという方法があります。
この場合には、必要な荷物の片づけをして、残りの荷物も一緒に引き渡すこともできます。
ただし、買取売却の場合は、一般市場での売却価格より下がることに注意が必要です。
早めに売却したいといった時間的な制約がある場合には、検討してみる価値があります。
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Q. 実家の荷物はいつ片づけたらいいの?
A.
①理想は生前からの片付け
親が片づけをする様子があるのであれば、生前から始めるのが理想的です。
「捨てること」からではなく、「分けること」から始めてみましょう。
子供たちや親族などに形見分けから始めると、スムーズに荷物整理ができます。
ある程度進むと、自然と捨てる気にもなりますので、やりやすいことから始めてみてください。
②親が転居したときの片付け
子供が親を引きとったり、高齢者賃貸住宅や施設への入居などによって家が空き家になった場合には、親とよく話し合って荷物の片づけをすることになります。
勝手に処分をするのは、あとからトラブルの元になるので注意が必要です。
「時間を区切る」「範囲を区切る」など、ある程度期限を決めることで、心情的にも整理がつきやすくなります。
また、高価なものなどは空き家になっている家には置かずに、レンタルトランクルームなどを利用して保管する方法もあります。
③目的を決めてから片づける
実家の片づけは、漠然と始めることはオススメしません。
まずは、権利に関わるものや高価なもの・金銭などから始めます。
主なものとしては、預金通帳・印鑑・有価証券・不動産登記済証(権利証)・年金手帳・生命保険証券などがあります。
その他、遺言書・借用書・ローン関連なども考えられます。
そういった重要なものを集めて、ひとまとめにしてから、他のものの整理をしましょう。
重要なものを間違って捨ててしまうリスクも少なく、また、片付け作業の効率化にもつながります。
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Q. 親が亡くなってからでは遅い?相続前の必要な準備とは?
A.
①心情的なことだけで家を継ぐことは決めない
日本ではまだまだ家長制度が根付いていて、特に長男の負担は大きい印象があります。
昔は、家は長男が継ぐものとされていて、家だけではなく財産のほとんどを誰の反対もなく継いでいました。
しかし、法的な相続権も整備した現代では、家を継いだら兄弟たちに相続権分のお金を要求される時代です。
家を継ぐことが得する時代ではなくなり、むしろ負担ばかりが大きくなります。
②実家を引き継ぐ場合は相続前から修繕などをしておく
思い入れのある実家ですから、家を引き継ぐことを決めることも大事です。
ただ、「まだ、親が住んでいるから」といって、修繕などに消極的だと、いざ相続したときに慌てることになります。
修繕が必要になっている場所を把握して、定期的に直すことにより、空き家になっても補修や管理をしてくれる地元の業者と知り合うこともできます。
③実家の活用方法を考えておく
家は、空き家になった途端に急に状態が悪化します。
放火や火災の危険、動物が住みつき臭いなどで近隣に迷惑をかける、雪による倒壊など管理を続けることはなかなか大変になります。
周辺の賃貸相場や売買事例を調べておいて、貸し出したり売却することも考えておくことも大切です。
④持っている不動産をできるだけ把握しておく
実家を引き継いだのはいいが、財産がそれだけではないこともしばしば見られます。
遺品整理中に権利証でも出てくればいいですが、権利証を紛失していたりすると不動産があってもわかりません。
また、固定資産税を払っていないからといって、他の不動産がないと考えるのはよくありません。
特に地方にある土地建物や山林などは、固定資産評価が課税評価額に達していないため、税金を請求されていないだけかもしれないのです。
生前によく聞き取りをしておいて、早めに所在している役場などに聞くようにしましょう。